あとがき

あとがき

 

「一寸先は」を最後までお読み下さりありがとうございました。

書き始めた当初はもっとシンプルで簡単なお話の予定だったのに、藤代くんと女の子がなかなか勝手に話を進めていってしまい、一話で終わる予定がこじらせて三話になってしまいました。
少し自身のサイトの小説の傾向を見ていて、かなりさっぱりしたものが多いなと思いまして。甘いお話なんて書くのは結構苦手なのですが、ひとつくらいは書いてみてもいいかな、と。
なので、この作品を書くに至って、後半から私は何度もむりだ、むりだ甘すぎる_(:3 」∠)_と心の中で言いながら書きました…(笑)甘酸っぱすぎるのは、書き手にも多大なる影響を与えるのですね、それを深く実感しました。私の中の甘さはあれが限界です。あれ以上は無理だと思います。

そういえば、一寸先はを書くにあたって色々と考えたとこを箇条書きにしようと思ったまま、書き損じていました。
なのでちょこっと書いておきます。以下、ねたばれご注意です。

・主人公は若菜くんで連載している「春よ、恋」の女の子がもしも藤代くんを選んだらというサイドストーリーです
・藤代くんが、なぜ主人公が家の近くにいると思って向かったかと言えば、電話の時に電車のアナウンスを聞いていたから
・藤代くんが車で来なかったのはお酒を飲んでいたから。行きはタクシーで来ていた
・藤代くんは新年早々親戚の集まりにいた
・主人公が最終話で『そう念じたら、急にお腹の辺りにすとん、と何かが落ちた』というシーンがある。何かは「覚悟」。
・いとこが電話を間違って取ってしまったのは、主人公と同じ名前の友人が居たため

『春よ、恋』と似てるとこがあるなあ、と読んでいて思われたかたもいらっしゃったかもしれません。似てるなあ、ではなく、同じでした。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。

 

執筆期間 2014.9.10〜2014.9.13

2014.09.16 花野