晩夏

※ぬるく性的表現あります。また、藤代一家完全捏造です。高校生以下を含む18歳未満の方、苦手な方はご遠慮下さい。

 

 

 不変とは、本当に存在するものなのか。

 そんなことを何度も考えていた時期があった。どうやったら変わらずにすむのか、それに努力は必要なのかとか。その努力とは間違っているのか、だとか。変わらないものがあるのなら、例えばどんなものなのかだとか。
 その頃は反対のこともよく考えた。どうして変わっていくのか。それは変わりたくて変わっていくのか、それとも川のせせらぎのように抗う余地もなく変わってしまうのか。何かに影響を受けて変わってしまうのか。――変わらないこと、変わること、どちらが正しいのか。
 そんな正解不正解で裁断できないことを、飽きもせず考え込んだ時期が、わたしにあった。